以下は平成26年に文科省有識者会議で審議された、 グローバル化の進展の中での英語力の重要性である。
国民一人一人にとって、異文化理解や異文化コミュニケーションは益々重要になる。英語力の向上は日本の将来に不可欠であり、日本がアジアの中で英語力のトップクラスを目指す。
東京オリンピックを迎える2020年はもとより、学校で学ぶ全児童が卒業後に社会で活躍するであろう2050年頃には、我が国には多文化、多言語、他民族の人達が協調、競争する社会となる。
さて、以上のような文科省からの指針を受けて、2020年から小学3年生から英語は必修、5年生からは教科科目となる。必修はその学習内容を各学校独自に決めることができるが、教科となると文科省認定を受けた英語テキスト導入され成績がつけられる。
ただもっと重要なのは、その先にある中学、高校、大学入試試験での英語力のあり方が、上記した文科省の指針によって変わってくることである。具体的には2020年からセンター試験で英語が大幅に変わる。今までのようなYES,NO形式で必要だった細かい知識より、全体を読んで概要を掴む出題が増える。東大を例にとると、四分の一がリスニング、四分の三が長文読解力で、その長文が驚くほど長いといわれている。また受験英語と実用英語の差がなくなり、リスニング、スピーキングはもとより、英語に対する強い興味が勝敗を決めるといっても過言では無い。
実は韓国では1997年から英語の必修化が始まり、受験英語イコール実用英語を具体的に実践した結果、若者の英語力の伸びはアジアの中でもずば抜けている。
小学校英語の話に戻る。今後私立中学では英語のできる子を積極的に入学させたいという情報がある。何故なら英語に強い子が、次のステップである高校、大学受験に勝利しやすいという青写真をみているからである。ただここでいう英語に強いというのは、英語ができるということではなく、自分にとって英語は大切だという意識を持って学習に取り組める子である。
ランゲージ・ハウスでの生活そのものが、英語に対する意識を高めることにフォーカスしているが、小学校入学しても環境や意識の中に英語をしっかりと位置付けるのは親の役目と考える。
具体的な方法として、1日30分親子で本を読む時間をつくる。簡単な英語の本で十分なので、何度も繰り返し読む。英語絵日記を作る。子供に絵を描かせ説明させ、親が英語の説明、あるいは関連する単語を入れる。それを一緒に読む。PCで英語のゲーム、特に単語なゲームなど楽しめるものを選択する。英語の映画を字幕なしで鑑賞する。以上簡単なことだが、忙しい保護者の方には塾の方がよっぽど助かるとおもわれるかもしれない、がしかし、この方法は塾よりも何倍もの効果があり、お金もかからない。そして何より親子の絆が深まる方法である。