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ILH代表黒部のブログ

ランゲージ・ハウス幼稚部のプリンシパル その?

コミュニケーション力

先日あるテレビ番組で、2020年から本格的に導入される公立小学校での英語教育に関してネガティブな意見が交わされていた。日本語もままならない子供達に英語を教えても意味がない、外国人講師は道徳を無視して言葉だけ教える、日本人教師の負担が益々増える、英語よりも数学を教えたほうがいいなどと
考えられる限りの英語教育デメリットを論じていた。私はそんな番組を見ながら、一部の日本人が英語に抱く意識は戦時中と変わっていないのではないかと不安になった。島国ジャパンの弱さは海の外の現実を見ようとせずに、守りとその排除だけを考える。アメリカは戦時中により多くの兵士に日本語を学ばせて敵を知ることで戦略を練り勝利した。同じように、将来日本人が生き延びていくには、コミュニケーションツールとしての英語を最大限に活用し、時には武器として、時には自己をPRするツールとして、英語を第二の言葉とすることが必然となる社会に適応することだと考える。コミュニケーション力は幼児期に育むことによって一生揺るがないものとなると思う。それを育む環境はバイリンガルの方がいい。3ヶ国語の環境でも子供は順応する現実を海外で見ている。コミュニケーション力は適応能力と深く関係しているので子供たちがあらゆる人種とのコミュニケーションに適応できる柔軟性が、語学力そのものを伸ばす要因にもなる。私がニューヨークに住んでいたころ、毎週のようにホームパティーをしては呼んだり呼ばれたりしていた。必然子供たちもゲストに挨拶したり、時には一緒に遊んでもらったりという中で世界中の人たちと違和感なくコミュニェーションできる能力が育まれたと思っている。そして今、それは仕事のあらゆる場面でプラスに働いている。今考えると時には外国人との付き合いが面倒なこともあったが、ニューヨークで楽しく生きるためには、あえて家族をグローバな環境に置くことで道がひらけたと思っている。
 さて、ランゲージ・ハウスの幼稚部でどのようにコミュニケーション力を育むのかと言うと、二つの学習に分けられる。一つは毎日行われるアカデミックな英語学習、もう一つは生活の中で行われるバイリンガルな環境順応学習である。英語学習に幼児が集中できるのはマックスで30分、年少ならば20分である。短時間学習を毎日行い、英語の基本を身につける。環境学習は前回紹介したLEADER BOARDに基づき、園内に12種類のタスクを設定し、それぞれのタスクに外国人、または日本人保育士がつくことによって園児たちの言葉は使い分けられる。これを3年間継続した成果が「コミュニケーションツールとしての英語」を自分のものにできるというランゲージ・ハウスのプロンシパルにつながる。開園して6年目に入るが、今大きな手応えを感じている。

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